社宅と寮違いは?

はじめに
正社員だけでなく、アルバイトでも住み込みながら働ける寮や社宅を完備した求人が増えています。
賃貸物件を借りる際、経済的負担が大きいですが社宅や寮が完備されていると負担が軽く済むのがメリットです。
ただ、寮と社宅の違いとはどういうものなのか知らない方が多いと思いでしょう。
そこで、今回は社宅と寮の違いとは何か、社宅や寮のメリットについても解説いたします。
社宅と寮の違い

考え事をしている男性

そもそも、社宅と寮の法的な違いはなく、雇用主が家族がいる従業員に向け提供する物件を社宅と呼び、単身者向けに提供する物件を寮と呼ぶことが多いです。
中には男女別の寮を完備しているところもあり、食堂を設け食事を提供していたり、掃除などの家事サービスを行ったりしているところも。
また、寮は個室とは別に食堂やトイレ、お風呂などが共有というケースが多く、同じ勤務先の人たちと共同生活するというイメージが強いです。
社宅の種類

マンションの外観の写真

社宅には次の2つの種類があります。

①借り上げ社宅
社宅には借り上げ社宅と社有社宅があり、こちらは従業員へ住まいを提供するため雇用主が不動産を借りるもの。
所有している物件ではないため、雇用主が物件を修繕したり、固定資産税を払ったりする必要がないのがメリットです。
また、なんらかの理由で物件の解約や新規契約ができるのもメリットと言えるでしょう。
ただ、従業員が途中退社する場合、契約終了までの家賃を負担する必要があるのがデメリットです。

②社有社宅
いっぽうで、社有社宅は自社所有の物件なので、敷金や礼金などの初期費用やクリーニング代などの退去費用の発生がないのが特徴です。
ただ、コスト負担が大きいのがデメリットで、修繕費などは会社側が負担しなければならず、固定資産税の負担も。
また、土地の購入費用や建物の建築費用などが莫大にかかるのもデメリットと言えるでしょう。
そのため、最近は社有社宅ではなく借り上げ社宅を採用する企業が増えています。

住み込みできる社宅や寮のメリット

ホームパーティーをする男性

では、社宅や寮のメリットについて詳しくご紹介いたしましょう。

①経済的負担の軽減
社宅や寮に住み込みながら働くことで得られる最大のメリットは経済的負担が軽く済むことです。
家賃が格安なだけでなく、敷金や礼金などを全て負担してくれる場合も。
引越し費用を全額負担してくれるケースもあるようです。
また、中には家具や家電が完備されている場合もあり、初期費用が大幅に少なくて済みます。
家賃は天引きされる場合がほとんどなので、家賃を払うのにお金が足りない…となる心配がありません。
もちろん、社員寮の家賃は無料や格安のことが多く、周辺の相場と比べて格段に安いため、バイト代が少ない人にとって手元に残るお金が多くなるのは魅力的ですね。
手元に残るお金が増えれば、その分を趣味やレジャー、貯金に回すこともできるでしょう。
お金を貯めたいという方にとって、寮や社宅に住み込みながら働けるのはバイトへのモチベーションアップにつながりそうです。

②節税できる
社宅や寮に住み込みながらバイトすることで節税効果が期待できます。
「家賃補助と同じでは?」と思われる方が多いでしょうが、実は全く違っています。
家賃補助で得たお金は給料として計算されるため、課税対象となり支払う税金が増えてしまいます。
いっぽうで、社宅に住む場合お給料として受け取らないため、税金の負担とならず節税対策にも。
また、お給料やバイト代から家賃が天引きされるため、より節税効果が高まります。

③通勤のストレスがない
バイトへ行くまでに満員電車やバスで通勤すると精神的、肉体的ストレスがたまってしまいます。
でも、寮や社宅の多くは勤務先の近くに設けられているため、ストレスが大幅に軽減されるのは非常にメリットと言えるでしょう。
特に、所有社宅の場合は働く場所と同じ建物内に社宅や寮が完備されているため、通勤時間が0というケースも。
その分遅くまで寝ていられたり、家族とゆっくり過ごせたり、趣味の時間に充てられたりとメリット大ですね。

④即入寮できるものも
住み込みバイトの中には即入寮できるものも多いです。
特に雇用主が所有している寮の場合、空き室があればすぐに入寮可能でしょう。
最も早いケースだと応募した当日に入寮できるという場合も。
なんらかの事情で住まいがない方にとって、仕事と住まいの両方が一度に手に入るのは非常にありがたいですよね。

⑤職場の人と仲良くなれる
地方から都会に出て来た人など、家族や友人がおらず心細く感じることもあるでしょう。
でも、寮に住み込みながらバイトをすれば、職場の先輩や同僚たちと関わることができ、仕事の相談をしたり、休日に遊びに行ったりとコミュニケーションが図れるでしょう。
また、女性の場合は夜遅く帰宅するのが不安でしょうが、同じ寮に住む人と一緒に帰ることができれば安心ですよね。

住み込みながらバイトするなら寮と社宅どちらを選ぶ?

元気よくポーズをとるスーツの女性

では、住み込みながら働けるバイトを探す際、社宅と寮のどちらを選ぶのがいいのでしょうか?
社宅と寮のどちらかを選ぶ際の最大のポイントは単身者か家族がいるかということです。
一人で住む場合は社宅だとプライベートは確保できますが、食堂が完備され食事の提供がある寮で住み込みながら働く方がおすすめです。
一人暮らしで自炊となるとどうしても面倒になってしまい、外食やコンビニ食に偏ることも。
食事を提供してくれる寮に住み込みながらバイトをすれば、栄養バランスの整った食生活が可能です。
食生活が整えば、体調がいい状態でバイトに取り組むことができるでしょう。
いっぽうで、配偶者や子どもがいる人の場合は社宅付きのバイトを選ぶといいでしょう。
寮は単身者向けに作られているため、家族は社宅付きのバイトを選ぶといいですね。

社宅や寮を完備した住み込みバイトの探し方
社宅や寮に住み込みながらバイトをすることで得られるメリットが多いことが分かりました。
でも、どうすれば寮や社宅を完備した住み込みバイトを探すことができるのでしょうか?
いくつかの方法があるので、ご紹介したいと思います。

①知人からの紹介
住み込みでバイトしている友人や知人に紹介してもらう方法があります。
実際にアルバイトしている人からの紹介なら、リアルな情報や声が聞けるので職場の雰囲気がつかみやすいでしょう。

②求人誌
駅やコンビニに置いてある求人誌の利用もおすすめです。
業界やエリアに特化した求人誌もあるので、自分の条件に合うものを選ぶといいでしょう。

③求人サイト
ネットが普及した今、最も利用されているのが求人サイトです。
求人サイトには膨大な量の中から住み込みバイトを探すことができるので、自分が希望する勤務地や条件などを入力し検索してみるといいでしょう。

まとめ
寮と社宅の違い、住み込みできる寮や社宅のメリット、住み込み可能な求人の探し方などをまとめてみました。
自分で住む場所を探すとなると、不動産屋さんを何軒も回ったり、契約に手間がかかったり、とハードルが高いです。
でも、寮や社宅を完備した住み込み可能なバイトなら、その手間や時間が省けてメリット大ですね。
住まいとバイトの両方を手に入れたい、早くお金を貯めたいと思っている方はぜひ、住み込み可能なバイトを探してみてくださいね。